サヨナラの理由

「人生とはサヨナラの連続である」とか何とか、よく言われる言葉がありますが、けだし名言と言わなければならないでしょう。
何をとっても、我々は最終的にはあらゆるものと別れていく運命にあるからです。大いなる悲しみに襲われても、いつかはその悲しみとサヨナラするときが来ます。そして、逆もまた然りです。
昨日まではあんなにフサフサと風に吹かれていたのに、今日はポロポロと抜けていく。髪の毛と我々との間にも、別れがあるのです。
そして、尋常じゃない数のサヨナラを一度に繰り返すようなことがあると、それは「異常な抜け毛」ということになるわけです。動物として当然の新陳代謝のレベルを、明らかに超えた量の抜け毛があるとき、我々はその状況に対処しなければなりません。

ところで、見出しを見てもらえば分かりますが、ここではそんなふうに抜け毛が異常なサヨナラを我々に告げて去っていく理由について取り上げていきます。
その理由は、大きく分けると2つ。ひとつは、AGAやFAGAと言われる現象。そしてもうひとつは、免疫異常ゆえの脱毛症です。
まずはひとつ目。AGAやFAGAというのは、それぞれ「男性脱毛症」、「女子男性脱毛症」と呼ばれているものです。FAGAは、男性脱毛症を意味するAGAにFemale(女性)という単語をくっつけた言葉です。
これらの現象は、人体の中で分泌されるホルモンのうち、男性ホルモンに含まれるテストステロンと呼ばれる物質が多めに分泌されてしまうことが原因であると言われます。
ホルモンバランスが異常になり、本来は年齢を重ねた男性の体内でのみ活動すべきテストステロンが、若い男性や女性の体内で活動し、髪の毛を抜いてしまうのです。

ホルモン異常と並んで抜け毛の原因となるのは、免疫異常です。人の体内には、病気になったときにその原因となるウィルスなどを攻撃する役割を持っているリンパ球があります。免疫となって、病原を取り除く働きを持っているものです。
このリンパ球が、なぜか攻撃対象を間違え、毛根組織に銃口を向けてしまうことがあるのです。すべての毛根組織ではなく、一部分の組織だけを攻撃してしまうので、頭皮の一部分だけが一時的に髪の毛を作り出すことが出来なくなるのです。
いわゆる円形脱毛症。10円玉大の範囲にわたって抜け毛が起きるので、10円ハゲという名前でも呼ばれています。
よく言われているように、円形脱毛症を引き起こす免疫異常は、ためこんだストレスなどが原因になります。

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